新書でも、涙、感動。 本 「すきやばし次郎 鮨を語る」

宇佐美伸著。

先日お寿司をいただいた次郎さんの、正式には小野二郎さんの本。

店名を本名の「二郎」を使わなかったのは、ただの二本線だと看板の文字が寂しくなりそうで、“ない知恵絞って次郎”としたとのこと。
(ここでは店名の「次郎」で通します)

次郎さんを前にして、わたしは一流の人、の静かで、強い(どっちだ?)オーラを感じた。

知っているのは、お寿司が美味しいと評判のお店の店主、映画になった人、くらい。
それに押されただけでなく、その立ち姿(わたしの席からは、横顔)は、動きに無駄がなく、凛、とされていて、わたしの背までピシッと伸びた。

その次郎さんのできるまで、がこの本。
できるまで、って失礼な言いようだけど、どうやって二郎さんが、今の次郎さんにできあがったか、な本なんだもの。

新書なのに、というのもおかしいのかもしれないんだけれど、次郎さんの語りの部分になると、静かだけど、熱い思いが本を通して伝わってきて、何度も、涙をこらえてしまった。

結構、最初から。

で、「あぁ」とか「おぉ」とか「そっかー」とか「へぇ」とか「なるほど」と思ったところに、付箋を貼ってたんだけど、気づくと、毎ページ、毎ページになってしまい。
こんなに、心動かされる本の感想は言えないや、って思った。

振り返って読むと、なんでここが「!」や「涙」ポイントだったんだ? って思うんだけれど、最初から読んでいくとそうなるんデス!

7歳での奉公、喧嘩っ早い性格、年に2回のお休みだけで働き詰めの少年時代。
料理、仕事以外で興味を持ったことは、ボーリングとパチンコ。

失礼を承知で(小娘が)言うと、ツマラナイオトコ。

だけど。
だけど、なのだ。

料理、お寿司へのこだわり、それに生き方、考え方、人生の指南書みたい。
かと言って、次郎さんは声高に語ってない。
それが余計に、自分の甘い生き方を省みて、恥ずかしくなる。

なかなか真似はできないけれど、勉強になる一冊でした。
「すきやばし次郎」で買ったので、サイン本でもあります。
大切にします。
画像


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

バカ舌が“自慢”のわたしではあるけれど、この本読んで、あら、意外とわたしの舌とか感覚ってバカじゃないのかも、と思うところ数か所。

たとえば、わたしをもってしても違いが判った酢飯。

「次郎」の握りの個性は、実はこの酢飯に負うところが大きい。客の来店の二十分前に羽釜で炊き上げ、米酢、塩、少々の砂糖と手早く合わせて仕上げる。(中略)で、ほかの店の酢飯に比べて、明らかに酢の香りが強い。

そしておかわりでいただいたコハダ。

「うちのコハダは握りで食べていただいてこそ真価が出ると確信がありますから。シャリと合わせた時にのどがキュッと鳴るような強いおいしさっていいますか、これぞ鮨っていう満足感がコハダやサバには欲しい…(後略)」

また食べたくなっちゃう魔法の次郎さんのお寿司、なのだ。


文春新書。


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里見真三/著文春文庫本詳しい納期他、ご注文時はご利用案内・返品のページをご確認ください出版社名文藝春


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